遂に母校が消えた。以前のブログにも書いたけれど、「プロになってから石橋メモリアルホールで演奏する」という夢は物理的に叶わなくなった。こういう夢の潰え方もあるんだね。明確に夢が潰えたのは人生においてまだ2度目です。若造だな。
以前のブログで2024年はあまり表に出ないと書いたが、ある意味そうで、ある意味そうじゃなかった。
演奏機会という意味では、これまでにないくらい恵まれた。ソロ企画も3回できたし。初演させて頂いたり、謎に打楽器を担当したり。
個人的には「レッスン」というものにかなり情熱を傾けた1年だった。グループのソルフェージュレッスンを常設にしたり、ピアノレッスンの割合を大幅に増やしたり。引っ越して動きやすくなったのも理由として大きいでしょう。引っ越したのは随分前なんですけど。環境の整理や生活習慣の修正にはなかなか時間がかかる。
2025年の目標としては「下振り」ならぬ「下弾き」を増やすことを掲げたい。練習だけ出没したり、指揮者の人の練習に付き添うピアニストの仕事。これは積極的に自分を売っていかないとどうしようもないので、自分の努力次第。今だと本番がオケだという現場で「兼コレペティ」という形でかたちで呼んで頂いているのが大半だけれど、本番のピアニストは薄木じゃないけど音取りの段階から手伝って欲しいだとか、本番のピアニストの合わせの前に少し慣れておきたいだとか、きっと隠れているこの類のニーズに応えていく人間になりたい。
ここからは少しメモ。演奏経歴の項目にあるっちゃあるんだけど、もちろんクローズドな演奏会は載せていないので。
2/2 川崎市合唱連盟コーラルフェスト
2/3 川崎市合唱連盟コーラルフェスト
2/17 オライノエ
2/25 ミクロコスモス発表会
3/6 オーディション伴奏@京都
4/某日 正進社教材録音
4/某日 あされん収録
4/某日 オーディション用録画伴奏
4/某日 友人の結婚式にて音楽の全てを担当
4/11 オーディション用録画伴奏
6/1 コールサンエコー演奏会
6/9 薄木葵×北嶋愛季デュオコンサート
6/19 クローズドコンサート@茨城
6/27 オーディション伴奏
7/1 某高校校内合唱コンクール審査
7/3 おさらい会
7/7 星空のレジェンド
7/14 Usuki Aoi Piano Solo Concert
7/16 オーディション伴奏
7/27 薄木渡辺ピアニスト対談
8/3 東京都合唱祭講評
8/11〜8/13 柳嶋耕太指揮ゼミ合宿
9/4 薄木葵ピアノソロコンサート
9/16 アイビー女声合唱団コンサート
9/23 オーディション用録画伴奏
10/14 藤沢合唱団
10/27 言の葉とめぐる旅
11/10 Tokyo Bay Youth Choir 2nd concert
11/12 Verset verse
11/13 オーディション伴奏
11/17 世田谷PTAコーラス
11/某日 教育芸術社教材録音
12/3 東京音楽大学卒業試験伴奏
12/29 ミクロコスモス発表会
書き出したら34回くらいの本番…。厳密に分けると違うのもあるけれど。人前に出て、という意味でここでは括ります。1週間に1回までいっていないので、うまく休息も取りつつ生きられたんではないだろうか。
「審査」と「講評」に初めて携わった年でもあった。速記が得意で良かったとこれほどまでに思ったことは無い。音楽人生をかけて、教育者としての自分も最大限に引っ張り出して挑んだ。かなりテクニックの要る仕事なので、出来る範囲で似たことを日常で探し、ある程度習慣に近い状態まで持っていけるのが理想。これはレッスンの中で使うテクニックと似通っている部分も多いので上手く結び付けていきたいところ…。
ぎっくり腰をまたやったり、2度目のコロナに罹ったり、蜂に刺されたり、総合するとまあ酷いけれど、2024年は睡眠系のクリニックに行って睡眠・覚醒リズム障害を緩和したり、中高生の歯科検診ぶりの歯医者に行ったり、上京して初めてかかりつけの整体を見つけたり、散歩の習慣をつけたりと、かなり偉かった。自分を大切に出来るの、最高。これで体調が安定するといいのだけれど。一朝一夕にはいかないから、30歳までにある程度改善できていたらいいなの気持ちでいようと思う。
あと書いておきたいのが、たくさんの人との出会い。とりわけ同年代の人たちとのご縁が広がった1年だった。とても嬉しい。美味しいもの(それがお酒である必要は全くない)を囲みながらお話しすることで見えてくる、人柄だとかバックグラウンドだとか、現場ではどうしたって深くまで聞けない話だとか、そういう意味で同じ時間を共に過ごす人たちがたくさんいたのは本当に恵まれていた。誘ったら来てくれる人たちも、誘ってくれる人たちもいる。なんて有難いことだろうか。
それから今年は習い事も始めた。自分に対して「義務的な趣味」を強いらない事が苦手なので、長く続けたいものを見つけたからには上手く付き合っていきたい。
去る縁あれば繋がる縁有り。もしかしたら再び結びつく縁もあるのかもしれない。やっと人生を楽しめるフェーズに入ってきた。年明けから全力で走らないといけないので、流石に少し休もうと思う。本当は各イベント毎に書くのが理想だったけれど今年は雑にでもこうしてまとめを書けて良かった。
2024年12月31日 薄木葵
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